城跡散歩

rainbow75.exblog.jp ブログトップ

<   2011年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

立花宗茂と柳川城跡(福岡県柳川市)

b0162268_3334471.jpg

柳川城跡は現在中学校・高校になっていて、往時を偲ばせる遺構はわずかな石垣と、町中を縦横に巡る堀跡が残るのみ。

五層の立派な天守があったそうですが、明治になって政府に接収される前に立花家身内が火を放った・・・、なんて説もありますが、原因不明の出火で焼失。残っていれば九州唯一の貴重な現存天守になっていたのに、残念無念。石垣も堤防の工事でほとんど使われてしまったそうです。

b0162268_1457764.jpg

わずかに天守台の周囲に残る石垣と、

b0162268_145516.jpg

天守台跡。学生たちの憩いの場に。


b0162268_4383356.jpg

小船に乗って堀を巡る「川くだり」が観光の目玉になっていますが、普通に住宅地を通ったりするので、ちょっと恥ずかしい。

蒲池氏、龍造寺氏と城主は替わり、豊臣秀吉の九州征伐後は、大友宗麟家臣から大名に取り立てられた立花宗茂の居城に。

養父立花道雪が落とせなかった城への入城、さらには道雪の実子で嫁誾千代がゲームに出ちゃったおかげで、旦那以上の知名度を獲得してしまった現状、宗茂の胸中やいかに。

立花家の経営する観光旅館「御花」に資料館があり、宗茂ゆかりの品々が展示されています。

b0162268_4402735.jpg

嫁誾千代がゲームで「唸れ、雷切!」とブン回している雷切や、


b0162268_4405821.jpg

黒田長政との射的競争に勝ってブンどった火縄銃「墨縄」、

b0162268_4412757.jpg

実父高橋紹運より立花家に婿入りする時に「このご時勢ゆえ、もし敵にまわったら迷わずワシを討ちに来い。立花家から離縁されたら帰ってくんな、これで自害しやがれ」と与えられた短刀など、

ファン必見の貴重な収蔵物が展示されていた・・・、というのは撮影時に特別展が開催されていたので、上の画像の品々は常設展示されていない模様。

御花から少し離れますが、歴史ファンに是非訪れていただきたいのは柳川古文書館。
道雪、宗茂ら立花家ゆかりの書状(写しあり)、秀吉や徳川秀忠の書状などが展示してあって、入館はなんと無料。在りし日の柳川城を再現した模型も必見です。

b0162268_158582.jpg

柳川市内の福厳寺にある立花宗茂墓所。

ジョン・レノンの奥さんオノ・ヨーコさんは、立花家の重臣小野和泉守鎮幸の子孫で、お忍びでジョンも一緒に柳川を訪れたことがあるとかないとか。

田中家が改易となり、柳川に復帰した時には、仕官を望んだ田中家臣たちは一切使わず、領地からも追い出してしまったという、珍しくシビアな対応も。事実上の西軍総大将だった石田三成を捕らえた田中吉政に、多少のわだかまりがあったのでしょうか。

しかし義理堅く誠実な人柄で、諸大名からも一目置かれて、家臣・領民の信頼も厚かったという宗茂。熱い逸話には事欠かない武将であります。浪人している時に主君が家臣に養ってもらった、なんて話はほかに聞いたことがないですよ。
[PR]
by utah_jazz12to32 | 2011-01-18 04:43 | 福岡県の城跡

九州を中心に有名無名問わず、城跡の散策・撮影と歴史背景を探索


by joe-un
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite